初めての鍼灸治療

鍼灸のメカニズム

鍼や灸で人間の身体に刺激を与えると、防御反応として中枢神経内にモルヒネのような役割をもったホルモンが放出されます。 この物質(内因性オピオイド) が、痛みを抑え、また痛みを脳に伝える神経経路をブロックします。 鍼灸が痛みを緩和する効果が高いのも、このメカニズムが働くからです。
また、 神経を刺激して血行を促進し、痛みに対する効果だけでなく、自律神経に働きかけ、体内のバランスを整えてくれます。

2010年には、大規模な臨床試験の結果、 鍼治療は頭痛、片頭 痛、腰痛、 上腕骨外上顆炎 (テニス肘)については通常の医療と同等に効果があると発表されました。 WHO(世界保健機関) でも、さまざま な症状や疾患について鍼灸療法が有効である可能性を示しています。

鍼治療とは?

鍼治療は、直径 0.14mm~0.20mm 程度の極めて細いステンレス製の鍼をツボに刺入します。
代表的な鍼治療の方法として以下の方法があります。

  1. 1.ツボに刺入した鍼を上下させて回し、振動させるなどの一定の刺激を加えてすぐに抜く
  2. 2.10-15分ほど、刺入したまま置いておく
  3. 3.刺入した鍼に微弱な低周波を流す

これは筋肉のコリや痛み、血液循環の促進に効果があります。
他には「てい鍼」 という先端が丸くなった、身体に刺さない鍼があります。 ツボや身体への刺激を徐々に慣らしていけるため、乳幼児の夜尿症や夜泣きなどに使用されることがあります。

灸治療とは?

鍼や灸で人間の身体に刺激を与えると、防御反応として中枢神経内にモルヒネのような役割をもったホルモンが放出されます。 この物質(内因性オピオイド) が、痛みを抑え、また痛みを脳に伝える神経経路をブロックします。 鍼灸が痛みを緩和する効果が高いのも、このメカニズムが働くからです。
また、 神経を刺激して血行を促進し、痛みに対する効果だけでなく、自律神経に働きかけ、体内のバランスを整えてくれます。
2010年には、大規模な臨床試験の結果、 鍼治療は頭痛、片頭 痛、腰痛、 上腕骨外上顆炎 (テニス肘)については通常の医療と同等に効果があると発表されました。 WHO(世界保健機関) でも、さまざま な症状や疾患について鍼灸療法が有効である可能性を示しています。

どんな人に、どんな効果がある?

肩こり、頭痛

主にデスクワークなどの長時間同じ姿勢を続ける事で、首、肩の筋肉が緊張し、血行不良となり肩こりとなります。頭痛は首、肩の筋肉が硬直し頚椎が圧迫され脳への血流不循となり血管が膨張し脳が圧迫され頭痛となります。

鍼治療の効果
             
肩こりの解消に効果があるツボに刺鍼しツボ周辺及び関連する筋肉の緊張をほぐし肩こりを緩和します。また鍼を打つと血行促進につながりストレスなどの自律神経乱れの調整にも効果があります

坐骨神経痛、慢性腰痛

坐骨神経に沿ってお尻から脚の後面、外側にかけて現れる痛みの総称。腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症等が原因で起こる事が多い。 慢性腰痛は3ヶ月以上続く腰痛。原因は様々であるが生活習慣やストレスに起因する事も有る。

鍼治療の効果
             
鍼を打つ事により血行を促進し筋緊張を緩和する事により痛みを改善する。

ぎっくり腰、急性腰痛

起床時、くしゃみ、咳の拍子に、又、モノを持ち上げたり、大きく腰をひねった時等、様々な要因で起こり得ます。 痛みの部位は椎間板、椎間関節、仙腸関節、筋膜等様々な可能性が有ります。 放置しておくと痛みが治まらないどころか慢性的な痛みに移行してしまう場合もあり得ます。

鍼治療の効果
             
過剰に緊張している筋肉を緩める事で筋緊張を緩和し痛みを和らげます。

膝痛、むくみ

膝関節の軟骨がすり減って太ももの筋肉が低下すると膝の関節に圓生が起きたり変形が生じる。炎症が悪化すると関節内に水が溜まる事も在ります。 むくみはデスクワーク、運動不足、冷房機器によって冷やされすぎる。 内蔵変調を起因とするモノと種々の原因が挙げられます。

鍼治療の効果
             
すり減った軟骨や変形した骨を鍼や灸で再生する事は出来ませんが鍼を患部に刺鍼する事、灸により敢えて火傷を起こさせる事により壊れた組織を新しい組織へと再生させる事を目的とします。